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社内報インタビュー vol.6 – 唐島直樹

2017年07月18日

「どの仕事の成果も、自分の成果だと思っていません。どの案件も1人でやっているわけではないからです。私がお客様からお仕事をいただいて、図面を描く人、作る人、検査する人、運ぶ人がいます。それでお客様の信頼を得て次の仕事に繋がっています」。

2012年4月、株式会社アイデンに入社した唐島直樹。関西方面を中心に、顧客の受注活動をしている業務部営業課の職員だ。制御盤はお客様の要望を取り入れながらも、ギリギリの価格提案を行い、短納期をPRして、受注に繋げている。入社までの経緯や失敗話、アイデンの魅力を聞いた。

思わぬ採用決定

約10年間勤めていた前職時代、転勤の話が持ち上がった。唐島には妻と3人の子どもがいるため、転勤を断り退職することを決めた。ハローワークでアイデンの募集を知ったが、面接で採用枠は1人ですでに決まっていると聞き、諦めかけた。しかし、面接官から社長に会わせたいと言われ、その日のうちに連絡があった。そして、社長面接の結果、入社することが決まったのだった。「私が採用されたのは、何か縁があるなと感じました」と、唐島はいう。

アイデンは電気系の専攻出身者が多い。唐島は以前、機械系の設計をしていたことがあるが、機械と電気では分野が異なる。なぜ唐島が選ばれたのか。

「専門分野以外の知識を調べたり、身につけたりするのが好きで、そのことを交えて社長と話しました。機械を動かすための電気のことを勉強してみたいという思いを伝えたことが、採用の理由の一つかもしれません」。

唐島はそう分析する。設計の仕事でも顧客との打ち合わせが多く、話すことが好きだったというのも、営業職として採用されたポイントかもしれない。

エルダー制度に助けられて

唐島の入社と同じタイミングでアイデンは若手社員が新入社員に指導するエルダー制度を導入した。

「私の時は、当時の業務部部長(現・専務)がエルダーになってくれて、外出の時も常に一緒でした。いろいろと教えてもらえたので、今の私があります」。

エルダー制度では仕事面だけでなく、プライベートのことも相談しやすい。毎日、日報を書いて上司に提出するのも良かった。「言葉で言いづらいことも、日報になら書けました。すると上司は必ずコメントを書いてくれて、それがモチベーションになっていました。時には子どもの話も書きました」と振り返る。

今は唐島がエルダーとして、20歳の新入社員を育てている。普通は歳の近い先輩社員がエルダーになるが、営業としての心得、一般常識、社会のルールといった基本を身につけてもらうために指名されたのだろうと語る。営業はお客様とコミュニケーションを取って、信頼関係を築くことが重要だ。さらには社内の人間ともコミュニケーションが取れないと仕事が回らないことをよく知っている唐島に、その役割を任されたのだ。それは、入社2年目のこんな失敗エピソードから来るものかもしれない。

日頃のコミュニケーション

「某自動車メーカー向けの機械装置を作るメーカーさんから受注した時です。うちの制御盤と、お客様の機械装置をつなぐための電線が、納入の際に中で断線していたんです」。

クレームの電話で罵倒されたことに驚いて無言になってしまった。その対応で相手に火が点き、怒らせてしまった。唐島は直接会いに行き誠心誠意謝罪をし、1日も早く新しい商品を届ける約束をした。

「電話の時の印象とは全く違って、怖くありませんでした。むしろ私の落ち込んでいる姿を見て慰められてしまいました」。

その顧客とは、3年経った今でも付き合いが続いている。この時、誰かからこんなことを言われた。

「唐島は工場サイドとのコミュニケーションが取れているから、皆が助けてくれたんじゃないか」。

アイデンは1階が工場、2階が業務フロアになっており、階で温度差があると言われている。唐島は相談事があると2階から1階に降りて直接話すようなコミュニケーションを意識して取っていた。その積み重ねによって、ピンチの時に周りがフォローしてくれたのだろう。

営業トップを目指して

今後は会社が大きくなるために、営業トップの成績を取ることが目標だと語ってくれた。

「上の役職を目指したいし、自分の子ども達の目標となるような人間になりたいです。『俺の背中を見て生きていけよ』って言えるような(笑)」

仕事でもプライベートでも、頂点を目指して躍進を続ける唐島に今後も注目したい。